新事業・新製品開発は「思いつき」をカタチにするものではありません。緻密な自社技術の精査探求その周辺の範疇に至るまで調べ、さらに市場の綿密な調査とユーザー心理の解明、市場の現有する事業や商品の調査といったことなどを、まさに「調べ尽くす」ということから始まります。マーケティング、ターゲティング、ブランディングの確立に至るまで、開発が成功するように、多面的に考えられるようになりました。
自社のノウハウ・技術に関しては、当然我々開発スタッフは精通していると思っています。しかし、それが開発の方向を狭め、選択肢を少なくしていたのでした。システム・インテグレーションは、よく「業際を超える」と言います。我々が想像もしない異業種とのマッチングを提案してくれます。自社のこの技術と、異業種のこの技術によって、こんな新しい開発商品が生まれるのだと。まさに目から鱗の提案でありました。
システム・インテグレーションは、開発や知財に関する人材育成にも非常に力を入れています。一緒に開発をしていく中で、そうしたノウハウをスタッフの面々にも醸成していきます。次の企業を担う開発のエキスパートを、社内に育てていくことにも繋がっているのです。
緊張感とは、真摯に取り組んでいるからこそ漂うものです。まさに企業の根幹となる「明日の事業、商品を産み出す」ことであり、いささかも気が緩むことのない現場となります。システム・インテグレーションとの開発現場では、新たな発案、肯定論・否定論・改訂案・腹案などの意見が飛び交います。もちろん緊張感だけではなく、スムーズな開発会議となるように、穏やかな時間も確保してくれます。
システム・インテグレーションの開発提案は、誠に斬新で予想もしないものが多いのです。その秘密がここにありました。これほどの多業種で様々な提案実績を積んでこられたからこそ、発想が実に豊かであるのだと・・・。通り一遍の「開発はこうあるべき」と既成概念で語るコンサルとは、全く違う次元の開発コンサルタントです。
知的財産権の中で、特許権・実用新案権・意匠権・商標権が産業財産権です。いうまでもなく、これらは企業の重要な財産であり、他社の侵害から守り、市場に展開するための武器ともなるものです。システム・インテグレーションは知的財産権に関する専門部隊でもあり、その重要性を会議で示してくれます。「特許」という一般的な括りではなく、企業にとっての価値を再認識させてくれます。
これまで、開発会議で議論が進んでいくと、どうしても「この新商品は優れている、売れないはずがない。」と肯定論が前のめりになっていくことが多いように感じます。まして上司の意見ですと、それを応援する空気が大勢を占めていきます。ところがシステム・インテグレーションが会議に参加すると「このコンセプトは甘い」「展開できる市場が狭い」と本音の声が上がります。会議自体は憔悴してしまいましたが、実はこれが周囲の状況を知るからこそ言える、真実だったのです。
吉田松陰が言う、夢とは?
夢なき者に理想なし、 理想なき者に計画なし、 計画なき者に実行なし、 実行なき者に成功なし。
故に、 夢なき者に成功なし。 成功する者に実行あり、 実行する者に計画あり、 計画する者に理想あり、 理想ある者に夢がある。・・・と言っています。夢を叶えるためには理想を掲げ、綿密な計画を立て、力強く行動しなければならないということです。それにはより具体的にしていくことが肝要です。具体性がなければ、実行に移せないからです。システム・インテグレーションの提案は、いつも非常に具体的で、そのために今やるべきことが見えてきます。したがって、この開発が世の中に受け入れられるその時が、描けるようになりました。